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再会「一太郎」

 この文章は「一太郎13」で書いています。私がパソコンを使い始めた頃、文書を作成すると言えば「一太郎」を使用する場合が圧倒的に多く、そのほかは時々パソコン通信用に「マイフェス」というエディタを使用したり、「ハルノート」という統合ソフトを使用したりしていました。

 パソコン用のワープロソフトは他にもいろいろあったと思うのですが、「一太郎」についていた仮名漢字変換システムのATOKが非常に優れていて、ATOKを使うために「一太郎」を使っていたというのが実際のところです。

 当時所有していた一太郎のバージョンは「3」。その後、「一太郎」を発売していたジャストシステムによるバージョンアップに合わせてバージョンを上げていました。それというのも「一太郎」のバージョンがあがると同時に仮名漢字変換のATOKもバージョンがあがり、当時のATOKはバージョンごとに使い勝手が劇的に向上していたので毎回欠かさずバージョンを上げつつ「一太郎」を使用していた・・・というわけです。

 確か「一太郎8」だったと思うのですが、Windows95に対応した最初のバージョンアップがあり、このときの製品がMS-エクセルのOLE、つまり、一太郎の一部分でエクセルを動作させようとしたときにうまく動いてくれなかったので、それがきっかけで「MS-ワード」に乗り換えてしまったのでした。

 先日、雑誌の書評で「電脳日本語論」という書籍が紹介されていました。これはコンピューター上で日本語処理を行った草分けであるジャストシステム、すなわち「一太郎」を開発した人たちの日本語への取り組みをATOK監修委員会の活動を通じて描いた書籍でした。ここではただ単に仮名漢字変換を行う仕組みを作るだけでなく、正しい日本語とは何か、正しい日本語を紡ぐにはどのような用語を辞書に登録しなければならないのか、そういった日本語そのものへの取り組みが熱く語られており、非常に感動すると同時に、このような他社の仮名漢字変換システムでは採用されていない(本書の記述による)ような独特の組織を招集して日本語に取り組んでいる会社のソフトを是非使いたいと急に思い立ったのでした。

 私の一太郎はバージョン8で止まっていました。もちろん、このバージョン8をインストールして使うのがもっとも手っ取り早かったのですが、前述の通り、動作に若干の不安がありましたので店頭に出向いてみたところ、幸運にもバージョンアップ版がまだ一つだけ残っていました。それを購入してマシンにインストールし、この文章を書いているというわけです。

 文筆家がペンを選ぶように・・・「弘法筆を選ばず」というのは嘘だと思う、きっと当時入手できる限りで最高の筆を使っていたにちがいないとおもっています・・・ワープロだって選ぶべきで決して多くのマシンに最初からインストールされているソフトがその人にとって最適ではないはずです。

 さて、久しぶりに対面した一太郎は一目見て進化していることがわかるものでした。一太郎8は「やたらゴテゴテした画面デザイン」で、お世辞にも洗練されたインターフェイスとは言えないものでしたが、13は単なる文章を作成するツールではなく、思考までも支援し、まるでスタッフが目の前に座っているように文書作成に必要な資料や情報をあっという間に提示してくれるすばらしいソフトウエアになっていました。仕事で使っているマイクロソフトワードはイメージ的にはエディタの高機能版という気がしますが、「一太郎」は文書を作成するための統合環境のようです。

 ワードだってもちろん開発しているのは日本人で、装飾を好む日本人に合わせた最適化も行われているそうですが、数日「一太郎13」を使用してワードとの違いをはっきりと感じることができました。やはりこれは日本人が日本人のために作り出した思考するための統合環境です。何がどう違うのかと言うことを言葉で説明するのは難しいのですが、ワードでは四苦八苦していた書きかけの文章も一太郎で読み込むとなぜかすらすらと文字が流れ出てきます。ATOK16の絶妙な変換とあわせ、あぁ、これが一太郎の味だなぁ、そういう感じです。

 身の回りの衣類や食品オーディオや書籍、そのほかあらゆる物は自分の好みで厳選して入手しているのに、なぜ長時間向かい合うワープロソフトはこれまで厳選することがなかったのだろうと、そんなことに今頃気づいた次第です。

一太郎 
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