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Chapter-376 IT医療
救急車と救急病院が患者情報を共有して最適な受け入れ病院を短時間で探すシステムの構築に取り組んでいる大学もあります。岐阜大学の研究者らはデンソーなどと協力して救急車用車載ITシステムの開発に取り組んでいます。
救急車の車体や救急隊員のヘルメットにマイクやカメラを組み込み、事故現場の映像や音声と患者の心拍数や血圧などのバイタルサイン、さらには患者の固化の病歴や服薬歴などをまとめてセンターに送信します。センターではそれらの情報と救急病院の情報を照らし合わせ専門医がどの病院にいるのかを自動的に検索し、救急車に搬送先を送信するシステムが考えられています。
岐阜県では救急対応に必要な個人情報を記録したICカード5000枚を発行し、2011年度中に岐阜県内の全救急車131台にそのICカードを読み取る携帯端末を搭載する予定だそうです。また、救急病院の医師にもICタグを付けてもらって30秒ごとに行動データを収集し、位置情報などから救急患者の受け入れに対応できるかどうかをコンピューターが判断して搬送可能な病院を提示するシステムもOKIが岐阜大学と協力して実証試験を進めてきています。岐阜大学では日本の救急医療のモデルの確立を目指していると言うことです。
救急車側の対応だけではなくて、患者が乗る自動車の側の対応も進んでいます。最近の一部の乗用車にはイベントデータレコーダーというものが搭載されています。たとえば、クラウンマジェスタのイベントデータレコーダーの場合は自動車が衝突した際、衝突前後数秒間の出来事が記録されます。その情報とは乗員のシートベルトの装着状態、ブレーキの踏み具合などで、このデータを元に運転者らのけがの程度の予測をし、センターに情報を送信することによって救急対応に活かそうというものです。
たとえば、12月に行われた実験では人体ダミー2体を乗せた車を壁に衝突させ、イベントデータレコーダーの情報を元に推測した重傷度予測がセンターに送信され、ドクターヘリの出動を判断しました。患者の重傷度の予測ができれば、救急車なのか、ドクターヘリ七日の判断が可能になって、重症患者を病院に搬送する時間を短縮することが可能になります。
一部の高級車ではイベントデータレコーダーがエアバッグの動作を検知すると車の位置情報を送信する機能が搭載されていますが、現在は位置情報だけなので今後は、被害状況などの情報も送信できるようにしたいとのことです。
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