７人と２団体受賞　県文化功労賞５部門表彰式

山口県は本年度の県文化功労賞を発表した。受賞したのは美術、文芸、音楽、舞踊、一般文化の５部門から７人と２団体。県庁で２日、表彰式があり、受賞者に表彰状が渡された。
受賞者は、個人が美術、林靖彦さん（６９）＝周南市▽文芸、迫田数一さん（８７）＝下関市▽同、保田正子さん（８３）＝岩国市▽同、冨田義弘さん（７６）＝下関市▽音楽、清水良助さん（８４）＝同▽舞踊、藤間勘三津さん（７０）＝岩国市▽一般文化、遠藤徳吉さん（７４）＝山口市。団体が文芸、山頭火ふるさと会（窪田耕二会長）＝防府市▽音楽、萩音楽協会（木村珠美会長）＝萩市。

表彰式で二井関成知事が受賞者に表彰状と記念品を手渡し、「山口県の文化力が大きく飛躍したのも皆さんの功績が大きい。受賞を契機に、次代を担う人々の指導育成や県内外に文化芸術を発信し、県の文化力向上に尽力してほしい」とあいさつした。

文芸部門（創作）で受賞した冨田さんは、下関地域を中心に長年古老を訪ね、伝承や民話、方言などを集めて本にまとめてきた。これまでに冨田さんが携わった本は８０冊以上で、「こんなに本を書いてきたのかと自分でも驚いている。今後は未整理の民話をまとめていきたい」と話した。

（山口新聞２０１０年１１月３日（水）掲載文より）


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