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 投稿番号:102874 投稿日:2006年03月22日 23時36分40秒  パスワード
 お名前:nyao URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish
今月の読書・2006年3月
キーワード:マーキュリー計画 パイロット 読書
コメントの種類 :雑談  パスワード

慌てて読書スレッド立てております。
ネタはたっぷりあるのですが体調不良でスローテンポです(汗)

[1]nyaoさんからのコメント(2006年03月23日 00時37分51秒 ) パスワード
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish

では最初に古本屋で偶然見つけた掘り出し物から。

『ザ・ライト・スタッフ』(文庫本)
トム・ウルフ著、中野圭二・加藤弘和訳、中央公論社、1983年
*原著"THE RIGHT STUFF"は1979年発行

第二次大戦後の米国における先進航空技術の開発は、
米空軍とNACA(NASAの前身)が中心となって進められ、
宇宙開発も当然ながらその2組織が中心に…と思いきや、
空軍パイロットたちは「カプセルに押し込められるだけなら御免だ」!?
かくして米国の初期の宇宙飛行士は海軍パイロットから選ばれることに。
しかし海軍のパイロットたちも空軍と同様プライドが高く、
モルモット同然の扱いに耐えられず脱落者が続出するのだった…。

航空技術が飛躍的な進歩を遂げた現在でも、
自衛隊を含め戦闘機パイロットは世界で最も過酷な職業のひとつであり、
用心を重ねていても事故に遭遇することは珍しくありません。
まして限界に挑みそれを超越しようとするテストパイロットは、
戦闘機パイロットのトップ数%から選抜された最優秀な人材ですが、
任務が抱える危険率は通常より高いため致命的な事故に遭遇しやすく、
老成してなおパイロット稼業を続けられれば奇跡と言われるとか。
1950年代の航空技術では超音速に適した設計がまだ確立せず、
緊急時に使う射出座席はお世辞にも完成形とは言いがたく、
カーボン複合材やデジタル制御なんて夢のまた夢でしたから、
テストパイロットは常に死と隣り合わせだったのでしょう。
本書の前半では当時のテストパイロットの実像を情け容赦なく、
数々の悲劇や超人的な伝説を交えながら描いています。
ほんと心臓を押しつぶされそうなほど怖いですよ〜。
中盤からは運良く(あるいは運悪く)残った7人の宇宙飛行士と、
彼らを献身的に支えようとする周囲の人々の苦心が描かれ、
そしてマーキュリー計画とX−15計画が同時進行…。

本書を読まずして米国宇宙開発史を語るなかれ!
[2]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月23日 10時40分46秒 ) パスワード

>空軍パイロットたちは「カプセルに押し込められるだけなら御免だ」!?
>かくして米国の初期の宇宙飛行士は海軍パイロットから選ばれることに。


それで、でしたか。
ふ〜ん・・・
[3]がねまるさんからのコメント(2006年03月27日 20時17分45秒 ) パスワード

「最新科学おもしろ雑学帖」は、興味のナビゲータになってくれる予感です、と彦熱に書いたけれど、およそ半分読破した段階で、読後感なんてとんでもないと思うように成っています。
面白い、興味の尽きない内容が多すぎて、今は、ネットサーフィンに余暇の三分の一を費やしている現状です。難しいから、理解に時間がかかります。いや時間をかけても理解できない問題も結構多い、
リーマン仮説の前後は、サーフィンしていて、頭が痛くなった。でもブチ面白いです。
皆さん、本を読んでいて、調べたくなることもあるんですね、いやこの本は、そんな本なのです。
[4]nyaoさんからのコメント(2006年04月01日 02時12分31秒 ) パスワード
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish

次は一応3月31日に買って当日完読したものなので、
3月分扱いで書かせていただきます(汗)

『フォッケウルフ戦闘機』
鈴木五郎・著、光人社、2006年(文庫本)
*1979年サンケイ出版社から発刊された原著を加筆・訂正

一般に第二次大戦で最優秀な戦闘機はP51マスタングとされていますが、
そのマスタングでさえも霞んで見えるほど優秀な戦闘機が、
「バトル・オブ・ブリテン」真っ最中のドイツで開発されていました。
その戦闘機Fw190および改良型のTa152を中心に、
気骨の技術者集団・フォッケウルフ社の歩みを書き綴ったのが本書です。
Fw190/Ta152は加速力・運動性能・搭載火力とも連合国機を圧倒、
英空軍では「Fw190とは単独で戦闘せず逃げろ」とお達しが出るほど、
化け物じみた高性能ぶりを発揮していたのですが、
それまでは同社の軍用機は政治的な横槍で不遇な扱いを受けがちでした。
そんな不遇にもめげず頑張ったフォッケウルフ社の技術者たちや、
大戦後期の過酷な戦闘を渡り歩いたドイツ空軍のエースたちの奮闘ぶりは、
ナチスの悪行とは切り離して評価されなければならないと、
本書や他の本を読んでいて改めて痛感した次第です。

ちなみに本書を買ったきっかけは左足を負傷して病院に行った折、
病院内の売店に売っていたのが目に入ったから。
「人生万事塞翁が馬」と信じて頑張りますか(汗)
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