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 投稿番号:102345 投稿日:2003年10月02日 01時12分51秒  パスワード
 お名前:nyao
今月の読書・2003年10月
キーワード:読書
コメントの種類 :雑談  パスワード

「読書の秋」ということで久々に大量読書をやってます。
そのなかから何冊か新規購入の本を紹介します。

『ルンガ沖夜戦』(文庫版)半藤一利、PHP研究所、2003年
*原著はR出版より1971年『魚雷戦・第二水雷戦隊』として発行
1942年11月の太平洋戦争・ガタルカナル戦線は、
第3次ソロモン海戦で日本側が2隻の戦艦(「比叡」「霧島」)を失い、
さらに輸送船を使った補給作戦も次々に船を沈められ、
日本側の敗色が相当色濃くなってきた頃です。
そんな絶望的な状況で輸送船の護衛を連日続けていた駆逐艦の集団、
第二水雷戦隊に与えられた新たな任務は「荷物を積んだドラム缶を運べ」!?
司令官の田中頼三少将は反対意見を上申するも聞き入れられず、
8隻の駆逐艦のうち6隻は予備の魚雷を下ろしてドラム缶を積み、
航程の半分が全速力という33時間の苛酷な輸送任務に赴きます。
一方で米海軍は事前に情報をキャッチして第67任務部隊に迎撃を指令、
巡洋艦5隻・駆逐艦4隻という圧倒的な戦力を差し向けます。
部隊司令官のカールトン・ライト少将は最新鋭レーダーと圧倒的な戦力で、
完璧な勝利を確信していました。
ところが両者が12月1日未明に衝突した結果は…。
<日本>輸送任務失敗、駆逐艦1隻沈没
<米国>巡洋艦1隻沈没・3隻大破(いずれも戦線復帰まで2年)、駆逐艦2隻小破(同士討ち)
わずか40分の戦闘でここまで形勢が逆転したのはなぜか?
そして日本側の生き残った駆逐艦7隻のその後は?
本作は半藤一利氏が32年前に執筆した原著を著者自身の希望で、
第三者にデータ差し替えを含む厳密な校正を依頼したアップデート版。
ちなみに田中頼三少将は山口県の出身です。

『巡洋艦インディアナポリス号の惨劇』(文庫本)ダグ・スタントン、平賀秀明・訳、朝日新聞社、2003年
*原著“In Harm’s Way”は2001年刊
以前にも取り上げた巡洋艦インディアナポリスの悲劇について、
別の視点から新たに書かれた作品ですが、
当時の若い乗組員たちからの視点を重く見ているほか、
以前紹介した本では取り上げられなかった情報が盛り込まれています。
たとえば「インディアナポリス号には原爆輸送任務の予定がなかった」、
などという目玉が飛び出る事実はニューカム版にない情報ですが、
これには上記『ルンガ沖夜戦』の結果が長々と尾を引いていたのです。

<挿話:不運の巡洋艦ペンサコーラ号>
ルンガ沖夜戦で主砲使用不能・通信不能・可能速力8ノットの大被害を受け、
這うようにして真珠湾経由で西海岸に戻った巡洋艦ペンサコーラ号は、
2年半かけてやっとこさ修復を終えた…かと思いきや、
試験航行で荒波を前にエンジン不調!
当初ペンサコーラ号による原爆輸送を計画していた米軍上層部は、
代替艦として急遽インディアナポリス号を指名したという次第。
ちなみに使い物にならないとされたペンサコーラ号は、
1946年7月ビキニ環礁での原爆実験に供されて17年の艦命を終えました。

[1]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年10月02日 02時18分08秒 ) パスワード
  

これ!凄いですね。

<日本>輸送任務失敗、駆逐艦1隻沈没
<米国>巡洋艦1隻沈没・3隻大破(いずれも戦線復帰まで2年)、駆逐艦2隻小破(同士討ち)


密かに嬉しいです。
[2]ころんさんからのコメント(2003年10月02日 17時39分18秒 ) パスワード
  

「ヤン・ウルリッヒ-僕のツール日記1997」
コレをヴエルタを見ながら読んでます(笑)。
が、テレビの方に気がいって、
読書の方はなかなか進んでません(笑)。
[3]nyaoさんからのコメント(2003年10月03日 23時03分52秒 ) パスワード
  

ウルリッヒ君はツール初優勝の前年から「驚異の新人」と呼ばれて、
1997年は相当なツキまくりでしたからねぇ。
その手記ということは…出版社は自転車関連を多く扱う未知谷ですか?

さて怒涛の大量読書紹介第2段は現代日本の「病気」を斬ります!?

『交通まちづくりの時代』市川嘉一、ぎょうせい、2002年
日本経済新聞の記者が欧米各都市を周ったとき、
徹底した交通需要管理を軸とする市街地活性策が主流であることに気付き、
自動車依存の日本社会をバッサリ斬ることにした1冊。
この本で紹介されている都市を「ちょいと」紹介。
●ミュンヘン(独)…歩行者専用道路とパーク&ライドの普及
●ストラスブール(仏)…路面電車を軸にした統合交通政策
●ポートランド(米)…路面電車と「成長限界線」設定
●ソルトレイクシティ(米)…路面電車と「交通のための増税」投票可決
●アムステルダム(蘭)…自動車の車線を潰してでも自転車優先!
●ブレーメン(独)…定期券とカーシェアリングをセットしたカードを導入
●トロント(カナダ)…市内どこでも2カナダドル(約170円)!
*成功例だけじゃなくて失敗例や苦戦の状況もあり
さらに日本の現状と各地での取り組みも紹介しながら、
日本でも独立採算にとらわれない欧米型の公共交通強化が必要だとしています。
「広域連合制度で公共交通機関の整備はいかが?」という提案には、
思わず頷いてしまいましたねぇ。
[4]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年10月04日 01時26分21秒 ) パスワード
  

全部記憶してませんが
日本の某町では
駅前の放置自転車問題と自転車置き場難を緩和する為に?
自転車を共同で使用する?
というのをチラッと見たことがあります。
日本の自転車置き場問題は凄まじいものがありますね。


ロスに戻ると駐車場に本当に困ります。
どこかに行って何かをするのに「車の置き場が無い」のです。
駐車場代も高いし。
パーキング・メーターの駐車場だと時間切れが気になるし。


どこの国でも車の問題には困ってるようですね。


でもソルトレイクなんて冬は電車を待つ人がいるのかなあ。
寒いよお〜
[5]nyaoさんからのコメント(2003年10月21日 00時38分02秒 ) パスワード
  

怒涛の大量読書第3段は進行中のプロジェクト関連です。
(でもこれって読書に入るのか?)

『平成15年版交通小六法』交通制度研究会・編集、大成出版社、2003年
道路交通法や関連法令をどど〜んと掲載した法令集。
本来は交通行政向けに作成された法令集なのですが、
自転車の交通安全を研究するうえでもほぼ唯一の法令集なので、
2年ぶりに自腹切って買いました。
2冊組計1797ページのボリュームと4000円以上の定価、
さらに近所の書店に置いていないという珍しさも加わって、
まず一般には存在すら知られていないと思います。
生産年別に適用が変わる車両の保安基準も掲載されているので、
古い自動車やバイクを持っている人やユーザー車検を希望する人は、
この1冊があると便利かもしれませんね。
[6]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年10月21日 01時49分22秒 ) パスワード
  

nyaoさんの「自転車6法」なかなか面白かったですよ。


>ただし車道の右側通行はダメ!
>並んで走ることもダメ!
>ベル鳴らしながらも

こういうの全然守られてないですよね。
[7]がねまるさんからのコメント(2003年10月21日 13時57分45秒 ) パスワード
  

読書の秋。。。何か、遠い日を想いださないと恥ずかしくなる。永年仕事に関してしか本を読んでいない。
そんな一月ほど前、若い友人がひょっこり訪ねてくれて、一晩飲み明かして、「内橋克人」を紹介して帰った。
私は、新版「匠の時代」文庫版六巻もの、を中野書店で購入して読んだ。
それは、NHKのプロジェクトXの底本という紹介が一番近いかな、、と思うんだけれど、「地上の星」を耳元で聞いている気持ちで、内容に背中を押されながら一気に読みました。
戦後の日本を支えた、各方面の技術陣、彼、彼女らの背骨を流れる「共生の思想」特に、第五巻に収められている「倉敷物語」「腎センターの記録」は、読むものを深い感動に引き込んでしまう内容です。
内橋さんは、新聞記者として青年期、中年期を過ごし、日本が必ず、二十一世紀の世界に貢献することを、確信して、そのためにどうあるべきかをつねづね多彩な評論活動の中で、訴えている方だけれど、かれの背骨をこの本の中に見た思いでした。
自分は姿勢を再検討せざるを得ない気持ちになったし、、若い方にぜひ読んでほしい。
[8]ころんさんからのコメント(2003年11月02日 10時27分11秒 ) パスワード
  

やっと読み終わりました。
「ヤン・ウルリッヒ-僕のツール日記1997」
ちっとも難しい本ではなく、つら〜っと一気に読める文体なのに
時間がかかっちゃいました。

この本は自転車レースに興味がないとわかりにくいかもしれないんですが、
若きウルリッヒ君が、ツールでアシストとしてがんばってて、
そのチームのエースと世代交代するって時のレースの、日記的な本です。

感想:ウルリッヒ君って、いいヒトね
   ・・・って感じかな(笑)。

ウルリッヒ君、ビアンキからテレコムに移籍なんですってね。
でもビアンキのあのグリーンのジャージも似合ってたから
ちょっとさびしい。。。(笑)
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