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 投稿番号:101940 投稿日:2023年06月04日 10時57分22秒  パスワード
 お名前:花散里
独吟
キーワード:エピローグ、プロローグ いずれか
コメントの種類 :その他  パスワード

つれずれなるままに、久しく見ぬ、かの平熱をみたり、またしてみむとてするなり。

  おごれる者も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし、と一人ごつ。

[1]花散里さんからのコメント(2023年06月06日 18時38分27秒 ) パスワード

子供の頃映画で「耳なし芳一」を見た。蒼然とした寺で弾奏する琵琶に合わせて芳一が平家物語を吟誦する。しばらくすると突然平家の怨霊があらわれて、芳一を捜す場面があらわれる。いわずもがな子供ながらにも怖かった。

誰でも自分の出自を語るときには、一義的な謂われをもとに語ることは自明の理である。でないと何を言っているのか相手にはわからず、それはただの迷妄と言われてしまう。それに如くものはない。

[2]花散里さんからのコメント(2023年06月09日 11時31分45秒 ) パスワード

もう一つ英国バラ戦争の頃の怨霊の話。シェークスピアのリチャード三世、強欲なリチャードは兄のエドワード三世王が病気で亡くなったのを機に王権簒奪を目論む。彼は権謀術数を企て敵対親族を次々にロンドン塔に幽閉、そして最後には王位継承権者である二人の無垢で幼気な王子を、心配するエリザベスだまし幽閉、惨殺してしまう。亡き王子達の無念の霊が、今でも塔内を彷徨っているという。

私は学生時代NHK大河ドラマ「竜馬がゆく」を毎週楽しみに欠かさず見ていた。明治維新は日本が誇る希代の民衆(下級武士)革命だと信じていた。
でも本当は尊王攘夷・倒幕を目指す薩長と東アジアの日本を拠点とする自由貿易を企図する英国ロスチャイルドとの両者の、思惑は異なるが利害が一致して成された行為が所謂明治維新であった。竜馬はジャーデン・マセソン商会代理店グラバーのもとで働いた一代理人であった。まさしくこれら表裏一体の働きで明治維新が実現した。ロスチャイルドの莫大な資金力なくしては維新など空夢事であった。
[3]花散里さんからのコメント(2023年06月29日 19時26分00秒 ) パスワード

170年前、あるフランスの詩人の「シテールへの旅」の話。彼はデカダン、耽美主義、反=キリスト者。ある日彼はギリシャ、エーゲ海の船旅をした。やがてターコイズ・ブルーの海の遠くにシテ‐ル島が見えてきた。シテール、今は英国領、かつては恋愛の女神アフロディーテーを祭る神殿があった。天使がたわむれ、花咲き誇る、自由、心情の祝祭の島であった。シテール、今とては岩だらけの何もないやせた土地。島に近ずくに連れて紺碧の空にぼんやりモニュメントのような建造物らしきものが見えてきた。さらに近ずくと、それは三枝の絞首台であった。絞罪人の上にとまった凶暴な鳥たちは餌食、sensualismの咎の罪人、を荒々しく嘴を突き立てている。

キリスト教から見た肉欲はアダムとエヴァの原罪の痕跡である。人間の原罪の証左であるsensualismは厳格な懲罰によって贖われる。

さりながら詩人はこの時から、一切は暗澹として血なまぐさく、彼の心はこのアレゴリーの中に埋もれた、と謂う。



江戸時代常陸の国の農民一揆 伝承
この農民一揆は徳川幕府直轄領藩主徳川頼房が領主であった、常陸の国(現在の茨城県)生瀬郷で起きたことから生瀬騒動とも謂われている。この土地の農民は前々から代官・手代らによる年貢の取り立てが苛酷であった為領主に対して強訴・愁訴をたびたび起していた。しかし拒絶された村の農民らは徒党を組んで法度に従わず年貢の取り立てを拒み、徴税に来た藩の役人を竹やりや鋤などを武器に殺害する騒動を起こした。
幕府は事の重大さを理由に命乞いをする女子供領民を一人残らず問答無用で殺害し、村は消されてしまった。所謂皆殺しであった。
冒頭に伝承と記したのは当該の騒動は水戸藩により、顛末沙汰の記録が消されてしまった為伝承とした。
[4]花散里さんからのコメント(2023年07月27日 11時35分19秒 ) パスワード

Epilogue

来年のNHK大河ドラマは「紫式部」であるらしい。紫式部と謂えば源氏物語、まさか作者をドラマ化したものとは思わなかった。源氏物語ではなく、紫式部とはずいぶん安易な決定である。
私のNHK大河ドラマ観は江戸時代のちまたで、くまさん・はっつあんが忠臣蔵を歌舞伎で見てきたことを互いに口から泡を飛ばして、誰があーだ、こうだと夢中になって話し合っているのと変わらない。その現代版である。私はしばらく見た事がない。

源氏物語をテレビ・ドラマ化することは確かに難事業である。だからそれをやるテレビや映画を嘗て見た記憶がない。豪華な衣装と美意識、登場人物の複雑な心理描写を表現できる一流の役者を揃えなければならない。莫大な制作費用が掛かる。できたら日本文学史上最高の傑作である物語を、死ぬまでに一度映像化された源氏物語を見てみたい。

物語の最終章である五十四帖「夢の浮橋」は下級貴族に落ちて運命に翻弄され尼僧として生きる決心をした浮橋の生きざまは深く印象に残る。

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