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 投稿番号:100896 投稿日:2006年04月30日 00時43分40秒  パスワード
 お名前:田中愛造
心に残る法親王

コメントの種類 :人物  パスワード

 私は足掛け20年アジアを旅しています。私の心から離れない真如法親王。

 高岳親王799−865法名真忠のち真如、父・平城天皇、母・伊勢継子、嵯峨天皇即位にあたり皇太子として世に出たが、「薬子の乱」にて失脚。のち許され四品に復位するも此れを返上し出家する、空海に弟子入り、弘法大師入定後真言宗の一派を成す。855年大仏の首が落ち、大仏修復責任者(東大寺大仏検校)として活躍す。
 入唐を決意し862年入唐、巨勢寺〜難波〜大宰府〜壱岐〜明州(寧波)にと。二年後天台僧円載の導きで、長安で唐の皇帝には拝謁、清龍寺で密教を学ぶも満ち足りず天竺行きを決意。865年?長安〜広州より海路天竺を目指すが、其の後の消息不明、羅越国にて虎に襲われ死亡したと伝わる。
 然し、この頃の天竺(インド)では密教が滅んでいたとの事。三蔵の西天竺を想ったのか、目的の地、師子国(セイロン島)か、ラオス・マレーシア・ベトナム南部・マラッカ海峡北岸等々とも語られているが謎である。
 タイ・ラオス・ベトナム三国探検実記を書いた明治30年の岩本千綱氏は、軍の植民地調査道中の目的以外に、榎本武楊から(高岳法親王の御遺跡調査)の密命をも受けていたとの事である。この本を読む中で彼もまた、ラオスで虎害に遭遇し一晩中木に登り難を逃れと記していた記憶がある。余談ではあるが、タイに留学中の相棒はベトナムに入った所で病に倒れ帰らぬ人となる。
 某旅行業者は、親王の衣が見つかり慰霊碑を建ててシンガポール旅行を募ったとか私には在り得ない許されぬ行為である。親王の心の根底に秘められし思いや真意を巡らす度に、堪らなく寂しく又、勇気ずけられる心境だ。

[1]総督さんからのコメント(2006年04月30日 00時49分05秒 ) パスワード

凄い話ですね、いくらでも昔から日本人わいつてるんですね、歴史にうずもれた人たちわ数知れずですね。
[2]烏夜啼さんからのコメント(2006年04月30日 09時31分03秒 ) パスワード

虎が空腹なようなので、自ら獲になったとかいう話もありますよね。
真如の魂を内に宿した虎は、
天竺の方へ飛んでいった、とか・・・

私がご尊敬申し上げる御方の中の一人です。
[3]田中愛造さんからのコメント(2006年05月01日 01時13分13秒 ) パスワード

総督様
 私の事業国でありますタイ国でも、六百年前からの付き合いがあります。
 タイと云えば直に浮かぶのが山田長政です、関が原合戦の後、沼津藩主大久保忠佐の下級武士が、シャム国アユタヤ(Ayutthaya)王朝で大活躍、リゴール太守に迄に成ったが最後に毒殺されたのだが、是より二百年前(1400年)頃には、琉球王朝との貿易が盛んにされていたのです。日本及日本人は大和朝廷以来内外の出入りが激しく行われ、此れを話すと日本史全般を述べなければ成らないです。

烏夜啼様
 補足のお言葉、有難う御座います。
 一部の本では、面白く描かれた物も有るようですが?、法親王の本来の目的や精神構造に至っては語り尽くせないです。真言の教理を越えた宗教儀礼を実践し、他を許さない即身成仏の悟りは、仏・菩薩と三昧の境地に、曾って無かった東密・台密をも凌ぐ凄まじいものがありますね。
[4]烏夜啼さんからのコメント(2006年05月02日 22時50分37秒 ) パスワード

夢は見るものであって、決して叶わないものだと思っています。
夢を叶えるために、どんなに努力しても、
結果には結びつかないもの。
努力した分、微かに力として身についてはいるのでしょうが、
夢の実現には至らない。
だから、努力は無駄だったと落ち込み、
どん底を味わう。
夢を見て努力する度、挫折する・・・

そんな時、この真如様が勇気を下さるんですよね。
人間、死ぬまで努力。
死ぬまで、理想は叶わず、望み通りにはならない。
ただ、夢に近づけるよう、生涯をかけて、努力をするのだ。
と、いう気にさせてくれます。
諦めることはないのだと勇気が湧いてくるんです。
真如様って、そういう存在だな、と思います。

私は密教のことはよくわかりません。
理趣経を読んだことありますけど、馬鹿なので
さっぱり理解できませんでしたが、
金剛不壊の浄菩提心、
金剛手菩薩のような御方だったのでしょう、真如様は。。。
[5]田中愛造さんからのコメント(2006年05月03日 02時10分55秒 ) パスワード

烏夜啼

 貴方の仰る通りだと思います。
 ただ私は、夢は叶うと思います。様々な生き様も有りますが、夢は実践への最大の原動力と成ります。形式形容はどうあれ、どん底からの努力の方が夢があり又叶って行くものです。
 葉隠武士道にもその様な生き方も有ります。死を持って実とする精神には、千日回峰行にも云われることです。変哲な言い方かも知れませんが「虎は死して皮を留め人は死して名を残す」虎は立派な皮を、人は生前の名声より死後も名を残し、名誉を汚さぬ様立派な生涯を送る努力をすべきと・・法親王は、生き様より死に際の壮絶な観念に到っては、回峰行を越えるものがうかがえます。烏夜啼様や私たち含め、今の時代に尚も心に残り尊敬して止まない聖人だと思います、尚又、夢が叶ったと理解致します。
[6]田中愛造さんからのコメント(2006年05月03日 02時19分13秒 ) パスワード

烏夜啼様

 〔5〕に於いて、敬称が無く失礼致しました。お詫び申し上げます。
[7]総督さんからのコメント(2006年05月03日 03時37分50秒 ) パスワード

烏夜啼つてなんて読むんですか、又ドンな物いや動物ですか、教えてください。夢てどんなものですか、現実不可能な事を結うのですか、自分の目標でわないのですか、想像する物で不可能な事を夢と結うのでしょうか、教えてください。
[8]田中愛造さんからのコメント(2006年05月03日 13時56分58秒 ) パスワード

 烏夜啼さまは、ご自分のハンドルネームの意味を、述べて居られます。
「古来の中国で発祥した琴の曲に由来する」と。
2003/7/17日経盛卿のご子息たち・経正は長男か。をお読み下さい。
尚、夢で叶うと云うのは、意味や解釈が違います。観念思考による実践の成功と解釈致して下さい。
[9]烏夜啼さんからのコメント(2006年05月03日 23時11分47秒 ) パスワード

あらら、一日足利に遊びに行っている間に、
いろいろコメントを頂いていたんですね。
お返事遅れて申し訳ありません。


私のハンドルネームのことですが・・・
田中愛造様、随分古い私のヘンテコな投稿を、
よく覚えていらっしゃいますね。
素晴らしい記憶力でいらっしゃいます。
びっくりです。

ま、改めて申しますと・・

七絃琴(古琴、琴の琴、琴)という中国の楽器がありました。
神農が作り、帝舜が南風を歌ったのに始まる、とも、
もとは五絃であったのを、周の文王と武王が二絃加えて、七絃になった、
ともいわれ、遅くとも、
殷周革命の頃までには演奏されるようになっていた、
とても古い楽器です。
その七絃琴の曲に『烏夜啼』というものがあるのです。
1425年(?)成立の『神奇秘譜』という楽譜によると・・・
劉宋時代の王族で、『世説新語』の著者でもある劉義慶が、
無実の罪で捕らえられました。
ある夜、夫人は烏が啼くのを耳にし、
義慶が帰ってくると直感しました。
果たして、翌日、義慶は帰ってきたそうです。
後日、その話を聞いた義慶が『烏夜啼』という曲を作ったのだとか。
ただ、その旋律は後漢末期から三国時代の江南の民謡に由来しており、
義慶作かどうかははっきりしないようです。
この曲は今でもよく演奏されていますが、とても叙情的です。
後半は少し激してきますが、
前半はいかにも夜の曲という雰囲気。
夜、美人が東屋で物思いに耽っているという感じで、
艶なる曲です。
私、この曲が大好きなのです。
で、ハンドルネームにさせて頂いています。
特に深い意味はないです。
で、どんな読み方かといえば、
中国の楽府ですから、何も考えずに、普通に音読みして下されば
宜しいかと思いますよ。
[10]烏夜啼さんからのコメント(2006年05月03日 23時52分07秒 ) パスワード

夢って、いろいろ種類がありますよね。

例えば、子供が将来の夢という。
これは、大概、なりたい職業のことを言っています。
又は、例えば、オリンピックで金メダルを取る、等は、
目標でしょうか。
この目標や職業、名声、地位を得る等は、夢ですよね。

でも、それとは又別の夢もあると私は理解しています。
精神的な部分でしょうか。
例えば、画家になりたいと思う子供がいたとします。
芸大に5浪した末、ようやく合格しました。
が、彼にとって、希望の大学に苦労の末入ることは、
夢実現のための一つの目標、目安でしょう。
さて、無事卒業しました。
卒業と同時に、自称画家という職業になるわけですが・・・
彼は夢が叶ったとは思わないでしょう。
30年後、少し彼の絵が売れるようになってきて、
世間にも画家としてその名を知られるようになりました。
誰もが、彼の職業は画家だと認めています。
でも、まだ夢が叶ったとは思わないでしょう。
20年後もきっと夢は叶っていないでしょう。
彼には彼の極めたい芸術の世界がある。
その頂は永遠に続き、その果てというものはない。
その頂に到達することこそが夢。
でも、その頂への道には果てはないのです。
しかも、夢としていながら、その頂の形がどんなものであるのかさえ、
わかっていなかったりする・・・

こういった類のものも、夢なのだと思います。
[11]総督さんからのコメント(2006年05月04日 00時42分02秒 ) パスワード

ありがとう御座います、私の思うとうりの返事で安心しました、ますます面白い話お願いします。
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