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海峡の潮路は、激流のようにはやい
吉川英治著「宮本武蔵」
吉川英治は、明治25年に神奈川県で生まれました。小学校を出ただけで人夫、行商人、活版工などを転々とし、苦難の青少年時代を送りました。その後、東京毎夕新聞に入り、同紙上に「親鸞記」を連載。ついで「鳴門秘帖(なるとひちょう)」「三国志」と盛んな筆力で大衆文壇の第一人者となりました。
昭和10年から朝日新聞に連載した「宮本武蔵」では国民文学に新しいジャンルを開き、戦後「新平家物語」で菊池寛賞、昭和35年には文化勲章を受章しました。
「海峡の潮路は、激流のようにはやい」は「宮本武蔵」の中で、武蔵が巌流島の決闘に向かう場面です。続いて決闘があり、小次郎が鞘を投げ捨てたとき「小次郎、敗れたり」と武蔵が言う有名なせりふが続きます。また「新平家物語」でも壇ノ浦の合戦で関門海峡が舞台となっています。
「潮風」1995/11/01号より
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