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投稿番号:44605 投稿日:2000年01月19日 09時36分14秒  パスワード
お名前:なかにし
 

平清盛、重盛、維盛の人物像について

キーワード:清盛 重盛 維盛

コメントの種類:質問


 どうも。私の手元に着た質問メールをここに代理アップします。みなさま、アドバイスお願いします。

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はじめまして。  突然ですが・・・
HPを見て・・・飛んで来たんですが・・・

 平清盛と重盛の関係<対称させる>や、人物像。
 そして、平維盛<これもり>の人物像。

など・・・ 分かりませんか?
知ってる限りでいいんで、教えていただけないでしょうか?

    ちょっとこの事についての資料が必要なもので・・・

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 だそうです。


服部 明子さんからのコメント(2000年01月19日 10時08分08秒)
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平家物語の解説本を1冊買えば答えは全て載ってますよ。

服部 明子さんからのコメント(2000年01月19日 12時07分34秒)
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私は次男の「基盛」がどんな人だったのか情報が欲しいですね。
さっそうとしたイメージが湧いて来るのですが。

母親は身分の低い女性だったそうですが
其の分、ハンサムだったんじゃないか?とか
戦さのセンスが良かったんじゃないか?とか
夢の中でもいいから逢ってみたい人物です。

24歳あたりで若くして死んでしまうので夢が入ってしまうのです。


ひょっとすると清盛が期待してた息子だったんじゃないか?などと。

なかにしさんからのコメント(2000年01月19日 20時23分39秒)
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 たぶん質問された方は、お薦めの解説本の紹介なども欲しいのではないでしょうか。わからなくもないです。平家物語の書籍って店頭にほとんどなくて注文になりますから、私たちみたいに社会人で、手当たりしだいにとりあえず買っておく、って感じならいいんですけど、学生さんなんかにはかなり金銭的に負担ですしねぇ。

 ・・・ん〜、でも考えてみると、学生さんなら私の手元以上に書籍は図書館に揃ってるはず (^^;)。ま、何か適当な本が頭に思い浮かんだら推薦してあげてください>服部さん。 私は、今は活字を読みとめまいがするもので (^^;)。

服部 明子さんからのコメント(2000年01月19日 21時56分24秒)
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では、

学研の歴史群像シリーズの13と36あたりとか←これは手に入れ易いと思いますね。
別冊太陽の75年冬の←ワタクシの生まれた年なぁ〜んて嘘800ですが
「平家物語絵巻」とか←これは良い書籍でしたよ。

講談社文庫の大原富枝の「建礼門院右京大夫」では維盛の美しさがよく書かれています。
本来は資盛どのの参考書と思いますが。


中央文庫の「日本の歴史」6の「武士の登場」から勉強し直して欲しいですね。
角川書店の「日本史探訪」の6の「源平の争乱」とか
講談社学術文庫発行の上横手雅敬の「源平の盛衰」


「古典・平家物語」を読んで自分なりの分析をまずしてから
上記の本で人物像を参照すると良いと思いますがねぇ。

なんども「古典・平家物語」を引っ繰り返していると人物が語りかけて来ますよ。
その内に、はまった人は「覚一本」とか本格的に研究することになると思いますが
初心者は「古典・平家物語」を読んで上記のような参考書を読んでみると
いいと思います。


学生さんなら吾妻鑑とか玉葉とか図書館にあるのを是非読んで頂きたいですね。
で、平家物語の雑談にどんどん書き込んで行って欲しいですね。


上記のお3人(清盛+重盛+維盛)なら
平家のキイ・パーソンですから、
何を読んでもいろいろ書かれていると思いますよ。

研究され尽くしている人物達ですから
「自分」がどう思うかを書かないことには
ゼロックスでコピーしたのと同じことしか書けないと思いますが。


例えば:巻1ー9の「殿下の乗合の事」は
清盛と重盛の対比をするのに良い事件と思います。
そして、この時、兄の維盛は何をしていたのか?など
書き出したらキリが無い位の大事件と思います。

さらに、事実は、清盛が孫可愛さに事を大きくしたのではなく
重盛が息子可愛さ故に、という説もありますから
この事件を中心にいろいろ読んで参考にしてもかなり書けると思います。

なかにしさんからのコメント(2000年01月19日 22時09分47秒)
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 どうもありがとうございました。>服部さん

 これで、質問されたご本人が書き込みしてくださると話も盛り上がるのですが、こればかりは、慣れ不慣れもありますしね。

 ということで、お薦めの書籍の中で、今手に入れることが出来る者は自分でお金を出して買って、手に入らない物は図書館などで探してくださいませ>質問者様

服部 明子さんからのコメント(2000年01月20日 22時14分49秒)
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今年の毎日新聞の記事だと思いますが、1月19日にアメリカのロスの日本人社会で発行されている「羅府新報」に以下の対比の転載がありました。



「にっぽん・この1000年の権力者たち」つれづれ気まま人物点描


昨年の春、京都の六波羅蜜寺に空也上人の像を見に行った
念仏を唱える口から6体の阿弥陀が現われているあの有名な像である。
「市の聖」の姿を写実的に造形した立像は見事なものだった。



同じ宝物殿の中に平清盛(1118〜1181)の像があった。
この清盛の座像(鎌倉時代・重要文化財)もなかなか心に残る像だった。

経巻を手にした僧形の清盛の表情には気品が漂う。
清盛というと傲岸不遜の権力者というイメージがあるがここには全く別な清盛がいた。

歴史上の人物について私たちには先入観がありすぎる。

清盛について言えば、私など子供のころ読んだ「源平盛衰記」(勿論子供向きに書き直したもの)のイメージが刷り込まれている。

清く正しい源氏に対して平家は悪の権化であり、その最たる人物として清盛は描かれていた。

もっともこの像が清盛の「実像」を伝えるものというわけでもないだろう。
現代に生きる人間だってなかなか理解出来ないのだから、歴史上の人物の「実像」をとらえるなど、夢のまた夢かもしれない。



さて、清盛に続く日本史上の権力者は源頼朝(1147〜1199)である。

米国タイム誌が12世紀の重要人物の1人に頼朝を選んだという記事を年末に読んだ。
たしかに初めて武家政権をうち立てた彼が歴史に残した足跡は大きなものがあるだろう。

「似せ絵」の名手、藤原隆信の作品とされる肖像も風格と思慮深さをうかがわせる
(ただし、描かれているのは頼朝ではないとの説もある)。

弟義経に対する厳しい処置など、「判官びいき」の中ではこの人物も悪人だが、どうして大変な人物だったに違いない。



以下

足利尊氏・・・鎌倉幕府打倒までの動きはさっそうとしているのに弟・直義との抗争などでは優柔不断な印象がある。

織田信長・・・本能寺で非業な死で終わるその果敢な人生があらためて人々を魅了する。

徳川家康・・・40年以上前の山岡荘八の「徳川家康」が「たぬきおやじ」のイメージを一新した。



豊臣秀吉・・・日本人の中の「人気度」は昔は秀吉がダントツだった。「太閤記」はさまざまなかたちで日本人に読みつがれてきたし、大衆ドラマからテレビドラマまで、秀吉はいつも日本人のヒーローだった。

その「人気度」は多分近年(?)相当変わっている筈だ。山岡荘八で「たぬきおやじ」のイメージを一新した徳川家康や、その果敢な人生が人々を魅了する織田信長に比べると、秀吉は晩年の朝鮮出兵という「汚点」がぬぐいがたい。

りかさんからのコメント(2000年01月23日 18時21分29秒)
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はじめして。 質問者のりかです。
服部さん 彦島さん、ほんとうにいろいろありがとうございます。
吾妻鏡<ですよね?>や、玉葉など、図書館に行って借りてこようと思います。
いろいろ、たくさんのアドバイスをありがとうございます。

服部 明子さんからのコメント(2000年01月23日 23時40分45秒)
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りかさん:

初めまして。
まとめましたら、こちらにもアップして下さい。

なかにしさんからのコメント(2000年01月24日 22時29分30秒)
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 りかさん、いらっしゃいませ。
 研究を進めていて、つっかかったときには、是非また書き込みしてください。他の人に相談すると、ブレイクスルーになることは良くありますし。お待ちしております。

般若寺副さんからのコメント(2000年02月11日 01時52分54秒)
 

本人によりコメントは削除されました。 2000年02月27日 03時27分10秒



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