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 投稿番号:100032 投稿日:2000年10月01日 06時13分32秒  パスワード
 お名前:服部 明子
平家物語の雑談 その29

コメントの種類 :その他  パスワード

「能登どのご最期」の章が中学生の教材に用いられているようです。

[1]服部 明子さんからのコメント(2000年10月01日 06時15分21秒 ) パスワード
  

新しい日本人がどう能登どのや義経を捉らえているか実に興味深いです。



 能登殿、平教経について

A:
自己主張が強い人やと思います。今日死ぬって思うたら立派な服来てるし、大
音声上げて自分が目立つようにしてるから。
B:
それは違うと思います。目立とうと思った訳じゃなくて最後まで立派に戦っ
て死にたいと思ったからだと思います。
C:
立派に戦って死にたいなら、途中で太刀や長刀を捨てる必要はなかったんじゃ
ないですか?
B:
判官(大将軍)を逃がしてしまって、新中納言のいう、いい敵はいなくなった
から、最後に動きやすい格好になったんじゃないですか?そうすれば敵も近寄
ってくると思ったのでは?
D:
頼朝に文句を言いたくて生け捕りにされるためにわざと脱いで敵を安心させた
のかなと思いました。だから自己主張というよりは、よく考えて行動するタイ
プじゃないかな。
E:
ちょっとわからないんですけど、自己主張ってどういう意味ですか?自分ばか
りが目立とうとすることですか?自分の信念を持っていると言う意味ですか?
私は後の方の信念を貫くための行動だと思ってますが、そういう意味ではよく
考えて行動するというのも矛盾しません。
A:
自分ばかりが目立とうとすることという意味で話しました。
F:
目立とうとすること・・・信念を貫くというんではなくて新中納言の命令で仕
方なく動いてるのです。。。。だから自己主張の強い人ではありません。新中
納言に良い敵か?と言われたらすぐ行動を変えたんだから信念でも自己主張で
もなく、単純でバカ正直なんじゃないですか?
以下、中納言に言われて取った行動でも、もめて時間が・・・(-_-)反論につぐ
反論をうまくまとめる能力が教師の側に不足しているため時間切れしてしまっ
て大変でした。きちんと本文を押さえていかなければならないっていうのに興
奮した生徒達は言いたい放題・・(^_^;)
最終的には熱血、直情型、バカ正直でお人好しな好人物としてまとまりまし
た。



 新中納言、平知盛について

あ:
この人はいくら負けるとわかっていても戦乱のさなかに「ひどく罪を作らないで」という
ぐらいだから知的で冷静なタイプだと思います。
い:
「平家の最期を見届けた」といって死ぬぐらいだから、責任感のある人だと思います。
中納言はこの文章では二カ所しか描写がないので反論は出ず、知的でクールなリーダー
タイプで大体一致しました。



 判官、源義経について

ア:
かなわないと思ったらすぐ逃げるし、正面には立ったものの能登殿と組まない
なんてずるいです。
イ:
ずるいのではなくて賢いのです。臨機応変に動ける人物なのです。
ウ:
臨機応変であるということとずるい人物だということは矛盾しないと思いま
す。
エ:
ずるいというと違う気がします。源平合戦では源氏は勝っている側だから、能
登殿のような死を覚悟して向かってくる相手に立ち向かう必要はないのです。
ア:
ずるいに対する反論になっていません。
私の好きな義経が「ずるい」人物に。。。。(ーー;) この章では人物像を考える
要素が少なすぎるのでやはり難しかったかもしれません。こちらから「ひよど
り越え」の話など補足説明をしましたが、「ほら奇襲作戦なんて、やっぱりず
るいやん!」・・・ああ、しまった!!!この子達の何人かは義経をずるい人
物と思って大きくなるのね(T_T)  てなわけで彼は戦略家で臨機応変に動け
るちょっとずるい面もある人になってしまいました。(義経ファンがこのペ
ージを読んでいませんように!)
[2]なかにしさんからのコメント(2000年10月02日 00時15分25秒 ) パスワード
  

 中学生の教材で、何を教えるために使用されているんですか? 国語? 道徳? 歴史??
[3]服部 明子さんからのコメント(2000年10月02日 01時54分55秒 ) パスワード
  

「道徳?」はいいですね。
っふふふっ!


国語です。

「この情景から人物を読みなさい」という授業です。


レスです:


おお、生徒も最近は目が肥えてきたか(^^ゞ
義経はずるい。
パフォーマンス過多。
彼は抜け駆けの人。ま、あせる気持ちもわからでないがぁ〜っぷ。


八艘も どこを飛んだか 義経の 思いは兄の 重き影


弁慶も このあるじにて 往生し

我ながらよくできた歌だね.。o○
[4]服部 明子さんからのコメント(2000年10月02日 01時58分52秒 ) パスワード
  

レス:その2



発言の内容は鋭い。
判官贔屓という言葉いまは何処へやら。

[5]服部 明子さんからのコメント(2000年10月03日 03時42分51秒 ) パスワード
  

http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/index-j.html

東大の歴史編纂所のURLです。

「後白河」「男」「皇族」と入力すると「後白河法皇」の肖像画が出るそうです。
[6]服部 明子さんからのコメント(2000年10月03日 03時47分44秒 ) パスワード
  

やってみましたが迷子になりました。
[7]服部 明子さんからのコメント(2000年10月08日 00時28分24秒 ) パスワード
  

メールを頂きました:


今、森村誠一の「平家物語」を読んでいるけど、
源氏の奴らも阿呆が多いねえ。

特に義朝なんか最低だね。

ただ、森村誠一が義朝を「単純な男」と書いているのは頂けないな。
それを判断するのは、読者にまかせるべきだよ。
[8]服部 明子さんからのコメント(2000年10月09日 00時57分58秒 ) パスワード
  

ワタクシからのレス:


はい。
わざわざ書くほどのことじゃございませんよね。

義朝が父や弟達を殺さねばならなくなったのは
彼にも責任がございますね。

そこにいきますと清盛は嫌いな伯父を処分出来てすっきり。


でも義朝のクーデターは結構いい線いってたと思いますが。
清盛は熊野に行って当分戻って来れないのですから。

矢張り清盛の盟友の藤原(伊藤または古市)の力を侮っていたのでございましょうか?

それとも義朝にクーデターを起こさせるのが清盛の計略?


森村誠一はどのようにお書きですか?
[9]服部 明子さんからのコメント(2000年10月09日 01時00分40秒 ) パスワード
  

レスです:


森村誠一は平治の乱でこう言っています。
信頼と信西の闘いに義朝を巻き込んだと。
それに乗った義朝が愚かであったとも。

信西を殺して喜んだのは、源氏だけでなく清盛だって目の上のたんこぶを取ってくれ
たんだから喜こんだでしょうね。
義朝は、そういう機微を読める人ではなかったんでしょう。
平治の乱だって、勝てるチャンスを幾度も見逃している。
[10]服部 明子さんからのコメント(2000年10月09日 01時47分04秒 ) パスワード
  

まあ、結果から見ればそれでよかったんです。
ここで源氏が勝ていれば、あんただって私だってこの世に存在したかどうか。
だから、これでよかったんです。

[11]服部 明子さんからのコメント(2000年10月11日 23時09分33秒 ) パスワード
  

メールを頂きました:


きょうNHK-TVで、頼朝と義経の葛藤を放送していた。
目新しいものは無かったね。
もう、言い尽くされたのかなあ。
それにしては、頼朝は人気がないなあ。
[12]服部 明子さんからのコメント(2000年10月13日 00時12分51秒 ) パスワード
  

メールを頂きました。


<頼朝と義経>続き

義経は戦術家であって、戦略家ではなかった。
方針が全く違っているのではなく、スタートの位置が違っていたのです。

杉本苑子は言っていました。
ピラミット型支配体制の確立を狙った頼朝。
平家の地位を源氏に変えようとした義経。
これでは、方法論が全く違います、と。
[13]服部 明子さんからのコメント(2000年10月14日 01時15分58秒 ) パスワード
  

私から友人へのメール:義経人気について


日本人は本質よりエピソードが好きと思います。
要するにどうでも良い部分を語って大切な本質を見失う。
これはアメリカに来てから気が付きました。

だから頼朝の偉大さを語らず義経の小手先に感動する。



メールを頂きました:


『要するにどうでも良い部分を語って大切な本質を見失う。』
そこが大切なポイントかも。
エピソードを語るのが、本来だと信じる単純さ。

私はね、本質は知っていると思うのですよ。
ですが、エピソードを語ることで、本質に触れないのではないかと考えているの。
語る方も、聞く方も、それを承知しているんではないか、ってね。
これって、深く見過ぎかなあ?


『これはアメリカに来てから気が付きました。』
でも、極端に本質を語り過ぎるのも問題だけど。


『だから頼朝の偉大さを語らず義経の小手先に感動する。』
それは本質を知っているのでは?
ただ、「東鑑」より「平家物語」の方が面白いんだよ。
世を楽しませる役者としては、頼朝より清盛の方が上手ということかな。
その上をいくのが、義経だったわけさ。


わざとではなく、自分に正直に生きたのは義経、清盛、頼朝の順だったと思うよ。
その順番が、外から見ると面白さの順になるんだろうね。
[14]服部 明子さんからのコメント(2000年10月21日 01時22分34秒 ) パスワード
  

メールでの会話:


質問:
『そうそう最近2週ほど前に「森村の平家2巻目」が発売になりましたね。
もうお読みになりましたの?』

返答:
今、その2巻目を読んでいます。

今までと違うのは(私が思っていなかった部分は)ありますね。
どちらが正しいかは別として、そういう考えもあるなあ、という部分が面白い。

文覚と弁慶のつながりや、頼朝と義経が対面前から対立があったことなどがそうです。

平家物語だけあって、清盛の心理描写はかなり詳しくかいています。
清盛があれほど、細かい神経を使っていたかどうかは疑問ですが。
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