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日子の島別館 「高千穂」 第二部

 乗車した列車は高千穂鉄道の看板列車「たかちほ1号」。転換シートの指定席車を連結した2両編成です。12:16に延岡を出発し、13:38に終着高千穂に着きます。乗客もまばらなローカル線を想像していたのですが、意外にも自由席車はほぼ満席。乗車口にもっとも近い席が空いていたので腰を下ろしました。乗客の様子を見てみると、大多数はお年寄り。延岡の病院へ通っている方々でしょうか。それに数名のスーツ姿のビジネスマン。観光客とおぼしき人は中年女性の数名のグループだけで、指定席車は中年男性が一人座っているだけでした。

 まもなく「たかちほ1号」は軽やかなディーゼル音とともに発車しました。通常の高千穂鉄道は単行列車のワンマン運転ですが、2両編成の「たかちほ」号には女性の客室乗務員が乗車しています。いずれにしても、案内はテープの放送で行われ、彼女の主な役目はドア開閉時の2両目の安全確認と料金の収受のようです。
 車内放送のテープには観光地ガイドも織り込まれており、「右手前方をご覧ください」と、要所要所で高千穂の歴史や見所が解説されていました。

 おもしろかったのは「車両にはトイレがありませんので、ご用の方は早めに乗務員にお知らせください」という放送が流れたこと。乗客がトイレに行きたくなったら駅で止まって待っててくれるんでしょうか。でも、トイレの設備があるように見える駅はそれほど多くなかったですが・・・。また、この列車は後ろ乗り、前降りの整理券方式なんですが(始発駅には券売機がある)、途中駅から乗車するお年寄りはその方式になじめないのか、ほとんどの方が整理券をとらずに乗車するので、そのたびに先ほどの女性客質乗務員の方や時には運転士さんが(!)その人数分の整理券をとって配って歩いていました。のどか・・・。
 発車して数駅は民家のある道路沿いですが、やがて民家もなくなり、線路脇の谷底を五ヶ瀬川が流れ始めます。水は美しいエメラルドグリーンで巨岩の散らばる渓谷を右に左にと向きを変えて流れ、「たかちほ」号はいくつもの鉄橋で右岸、左岸と縫うように走っていきます。

 13:17日之影温泉(上写真)着。ここで大勢の人が下車し、列車の乗客は半分ほどになります。ちなみに、途中の駅ではほとんど乗降はなく、あっても、一人降りて一人乗る、といった程度。半分くらいの駅はドアも開けずにいったん停車しただけで発車します。JRの列車ですと、たとえ見通しの単行ワンマンでも、各駅に必ず停車しドアを開放しますが、そういう方式を見慣れていると、まるで路線バスのようにドアも開けずに走り去るのはとっても不思議・・・。帰りの列車も同じ調子でしたので、どうやら高千穂鉄道では、途中駅で降りたいときにはあらかじめ駅の手前で出口の脇にたって「降りますよ」の意志表示をしないと、「列車が止まってから席を立てば・・・」ってこと考えてると、列車は通過しちゃいそうです。ちなみに、路線バスのような降車押しボタンは付いていません。
 駅前には小さい頃に見たような古びた駄菓子屋さんや、雑貨屋さん。子供の乗用玩具が道ばたに散らかったままの「床屋」さんなど、できることならすべての駅で途中下車して、みたい気分でした。きっとそこには昭和30年代の懐かしい風景が展開されているんだろうなぁ、という気がして私の目は車窓に釘付けでした。
 また、この列車にはなんと車内販売があります(!)。2両編成のローカル鉄道で車内販売というのは何ともミスマッチですが、後で聞いた所によると、指定席車にはコーヒーサービスがあり、そのついでに普通車に缶ジュースを販売しているとのこと。指定料金は200円。200円で、豪華なシートとコーヒーサービスはお得かも。昼食時だったのでお弁当がほしかったのですが、お菓子はありましたが、お弁当はありませんでした。グゥ〜・・・・
 終着駅に近い地点にある高千穂鉄橋(左写真)は川面から105メートルの高さがある東洋一高い鉄橋だそうです。列車はちょうど鉄橋の中央付近でいったん停車して乗客に景色を見る時間を与えてくれます。本当に高くて「よくぞこんな所に鉄橋を」という感じです。

 この鉄橋をすぎると間もなく終着駅の高千穂です。駅舎は小綺麗ですが、観光地という趣には少しかけます。駅前にはタクシーが客待ちをしており、7千数百円から1万数千円でタクシーによるいくつかの観光コースが設定されているようです。当初はここから高千穂峡まで散歩がてら歩いていこうと思ったのですが、駅前の定期観光バスの看板を見ると30分後の便があるようです。料金も1150円と安くて、高千穂の見所をかいつまんで回ってくれるようなのでこれを利用することにしました。昼食がまだだったので、駅前広場から階段を上った所にある観光大食堂なる土産物屋+大食堂のお店で名物の田舎そばを食することにしました。
 時間はまだ30分もありますし・・・・(本当か!?)

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