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■■■■海峡ドラマシップ&九州鉄道記念館を活性化しよう

 2004年のことですが、彦島の対岸北九州市門司区の観光施設である「海峡ドラマシップ」と「九州鉄道記念館」の運営者が募集されました。
>> 北九州市からの案内のコピー(pdf)

 もちろん、私一個人にはこのように大きな施設を運営する力はありませんが、たまたま私は近隣都市に住んでいて、門司港(というか関門海峡)が舞台となった歴史的事実であり2005年のNHK大河ドラマとも重なっている「平家物語」に詳しく、鉄道についても詳しいと評判(らしい)だそうで、関門地域に住んでいて鉄道と平家物語の両方に詳しいとても珍しく貴重な人(他称)として、とある共同企業体にアイディアを無償提供させて頂きました。

 結果として、コンペで落選してしまって実現はできませんでしたが、秘密保持契約はしていませんし、コンペで落ちたことにより完璧に何もないことになりましたのでボツネタをここに公開させて頂きます。

 なお、プランの詳細はコンペで採用されてから考えることにしておりましたので、非常にアバウトなプランとなっており、また収支見積もりや集客プランは私の担当ではありませんので記載しておりません。


九州鉄道記念館について

現状の問題点

実車展示も少なく、常設展示も密度が低いため

一度は行ってみたいけど、一度行けば十分・・・大きな企画展が打たれていないので、「また次回来たら次はどんなおもしろいことがあるのだろう」という期待感を来館者に持たせることができない。来館者は「次回来ても展示は今回と同じだろう」と感じてしまう。

入館してもどこを見て回ればよいのかよくわからない・・・展示のポイントや目玉がPRされていない(存在しない?)ので、なんとなく雑多な鉄道用品が収集されているような雰囲気になってしまって、なんとなく「ふん、ふん」と施設内を巡ってなんとなく帰ってしまう。

行ってもお金を使う場所がない=入場料以外の収入が見込めない・・・「お金を儲けよう」「儲けたお金で展示を充実させて来館者に還元しよう」という向上心が感じられない。

ターゲットがよくわからない。子供なのか、マニアなのか、門司港観光客なのか・・・誰が行っても満足度がチョボチョボ。子供が行っても解説版は位置が高く見えない、説明が難しい、遊ぶ場所がほとんど無い、待ち時間が長い。マニアが行っても新たに得られる情報がない。展示内容や解説は知っていることばかり。観光客がコースとして案内されてもバスがここに止まってガイドが入れと言ったから入っただけ、SLは懐かしかったけどあとはねぇ・・・電車が見たくて関門観光しているのではないという感想を持ってしまう。

改善のアウトライン

 実車展示の展示手法を改善して台数は少なくても魅力を高める。ホビーショップを中心とした鉄道・バスに関する情報・商品の提供を行い、ファンのリピーターおよびを生み、お金を使う場所を提供する。
 ターゲットは子供(特にこてっちゃん)とマニア。鉄道のために時間もお金もかけることをいとわない人が満足できる展示手法や館内構成とする。
 せっかく西日本車体工業というバスの大手メーカーのお膝元にあり、しかもバス趣味はブレイクの兆しを見せているので西鉄や西日本車体工業の協力を得て鉄道の博物館にバスの魅力をプラスする。

各論

本館
 鉄道の歴史と趣味として鉄道・バスをより楽しむための体験・情報提供・物販エリア。

A:カフェ
 気軽な軽食と全国鉄道味巡り。かつて、鉄道旅行における楽しみの一つであった車中食を再現する。
 現在すでに提供されている軽食に加えて、土日休校日など人の集まる日には全国の有名駅弁を週替わりで提供。ただし、駅弁をそのまま提供すると室内での食事の場合チープ感があるので、あえて皿に盛り直し提供する。
 また、食材確保や調理要員の問題が解決できればかつての全国の食堂車メニューを再現するのも良いかもしれない。
 「グランドひかりの登場時のメニュー」「カシオペアのディナー」「特急北斗1980年頃のメニュー」「特急まつかぜ1970年頃のメニュー」など列車と年代を組み合わせればメニュー構成は非常に多数考えられる。
 内装は100形新幹線食堂車のようなの機能的であり、ある程度の質感もあるテーブル・イスを採用する。ただ、100系新幹線はJR西日本の車両なのでレプリカか・・・。

B:ショップ ゼロマイル
 現状に加えて、プラレール、Bトレイン、トミカなども扱う。現在はある程度知識のある子供(いわゆる「こてっちゃん」が満足できる商品がないし、こてっちゃんの親はこの類の商品に理解があるのでクオリティの高い商品に対しては財布のひもが緩い。

C:明治時代の客車
 現在は一番良い場所にありながら存在意義があまり無いので座席の一部を書棚・収納棚に改装して子供向けの鉄道書籍とおもちゃを配置しキッズルームとする。一等地にありながら散らかっている様子がよく目に付く現在のキッズルーム(D)は廃止する。

E:運転シミュレーター
 廃止したキッズルームスペースまでシミュレーターを拡張し、現在の実物大シミュレーターの他にパソコンベースのシミュレーターを設置し、多くの一が同時に楽しめるようにする。シミュレーターそのものが電車の形をしていることにはあまり意味がない。現状は待ち時間が長く、やっと順番が回ってきたと思っても運転できるのは1〜2分程度で子供は全然満足できない。

F:九州の鉄道大パノラマ
 現在のHOスケールオリジナル車両による運転は車両コストが高いと思われ、故障時のコストも高いと思われることから、ゲージをコストの低いNに変更し、ガラス壁を撤去してオープンにする。
 現状は運転する楽しみが皆無なので外周にはポイントなどの可動部分を含まないエンドレスを4線以上配置し、常時来場者が運転できるようにする(10分200円・・・750分稼働しただけで列車1編成の購入費用を回収できる!)。車両持ち込み運転にも対応し料金を徴収する。レール使用料1時間1000円、パワーパック使用料1時間500円程度が相場?
 内周には吉都線、大村線、九州新幹線などの特徴ある九州の路線を再現したNのレイアウトを設置し、自動運転を行う。
 レイアウトはモジュールレイアウトにして地元ファンや大学の鉄研に製作を委託しても良いかもしれない。
 現在のHO車両はオリジナルのようですがどこで作成しているのでしょうか、レイアウトの向かい側に小さな工房がありますがそこで手作りでしょうか? 商品価値高いと思いますが・・・。1両5〜10万円程度で販売すれば日車夢工房のような独自ブランドが作れるかも・・・。

I:常設展示
 展示スペースは現在の1/3程度に圧縮し、残りのスペースは鉄道とバスのホビーショップと、鉄道・バス書籍専門店とする。書店についてはたとえば、大阪旭屋書店の鉄道・車書籍コーナーのイメージ。ホビーショップはバスについてはアドウイング製のスケールモデルや京商のバスラジコンなどの本格的な物を扱う。子供向け商品は1階のショップ・ゼロマイルで扱う。鉄道については、Nゲージを中心にHOはパーツ、ショプの先進性を示すためにTT9も扱えると良いかも。また、レイアウト用品もそろえる。スタッフは鉄道模型が好きで専門用語の通じる人を配置。

車両展示場
 車両の展示パネルを海響館のようなタッチパネル式にして情報量を増やす。
 クハネ581として展示されている車両は本当はクハ715。世界初の電車寝台特急として活躍し、時代の流れと共に普通列車に転用された鉄道の歴史を身をもって体験している車両なので、無理してクハネ581として展示せず、クハ715としてその数奇な経歴も紹介する。いくらパネルに「クハネ581」と書いても見る人が見れば矛盾は明らかで、こういった点に対して「どうせ入場者にはわからないだろう」という発想の展示が全体のイメージを低下させる。

ミニ鉄道公園
 けっこうおもしろいし、子供の受けもいいので基本的に現状のまま。
 しかし、車両に冷房の設置は検討しなければならないのでは
 ただ、多客期の順番待ちが退屈で順番を待っているのは主に年少者であることを考えると映像展示など順番待ちが親の負担にならないような工夫が必要かもしれない。せっかくの現金収入のアトラクションなので親が足を遠ざけることの無いように配慮が必要。
 既設のプラズマディスプレイに何か退屈しのぎの映像を流すのは安直だが効果的かもしれない。車両が電車・気動車ばかりなのでEF81 300番台を追加。

ライブラリ(図書館・資料室)
 可能であれば本館前のあまり意味のないテラス部分にライブラリ棟を建設して資料の収集・閲覧を行い博物館機能を持たせたい。

特別展・講演会等企画案
・SuperBell"zコンサート
・碓氷鉄道文化村姉妹鉄道博物館契約記念特別展「碓氷峠」
・JR九州小倉工場協賛 解体部品即売会
・西日本車体工業協賛 解体&新品部品即売会
・機芸出版協賛 鉄道大パノラマを用いた鉄道模型競技会、力持ちコンテスト、最高速コンテストなどを開催


海峡ドラマシップ

現状の問題点

 コンセプトやテーマがよくわからない。
 海峡で起きた事件や周辺の発展を断片的に寄せ集めているのでストーリー性が無く、遠方から来た人には「何かの人形を見た」という印象しか残らない。

改善のアウトライン

 門司港の歴史のすべてを網羅するのではなく、平家物語・巌流島・維新・国内物流と大陸交易 の4つにゾーニングして、来館者に「今自分が見ているのは何なのか」を明確に伝える。人形など有名作家の作品も多くコストもかかっていて廃棄も難しいと思われるので、改善は後述の海峡アトリウムを平家物語館に変更する点が中心。

各論

海峡アトリウム
 映像展示は大画面・高精細が常識となった昨今では、海峡アトリウムの何が映っているのかよく見えない映像はインパクトがないためすべて撤去し、海峡アトリウムの床面を平家一門が入水した壇ノ浦の海底に見立て、3階付近の通路レベルを海面とし、源平最後の合戦のまさに最後の瞬間を実物大立体展示する。ミニチュアを使用した同様の展示は他にもあるが、実物大の展示はここだけ。
 2階フロアは「門司港・平家物語館」とし、現在海峡歴史回廊で展示している人形を移設する。また、現在の展示は有名なシーンのみを切り取っており、平家物語の世界観が伝わらないので、吉川英治の新平家物語を基本とした16シーンに分けストーリーパネルや模型を追加する。
 海峡アトリウムを囲む上昇通路は壁面を平家物語に関する文献や歴史資料、あるいは有名な合戦の紹介文とその地の現在の様子を紹介する写真パネル、全国に点在する平家物語歴史館の紹介を行い、「門司港・平家物語館」を全国の同様施設の総本山に位置づける。源平最後の合戦の地に建つミュージアムにふさわしい位置づけだと思われる。

3階海峡歴史回廊
 「巌流島の決闘」と「物流・大陸交易における関門の役割」の2つに焦点を絞る。馬関戦争・高杉晋作関連は4階に展示スペースを新設して移設する

4階 リアルタイム関門海峡
 子供たちに人気のあるゾーンなので基本的に現状通り。子供たちが遊んでいる間に親が休息できるよう、窓に面してテーブルを用意し簡単なカフェを設置する。操船シミュレーションは待ち時間を減らすために増設する。

海峡レトロ通り
 外観の質の高いレトロ館と店内の現代風がミスマッチなので店内もレトロ風インテリアを追加する。オムライスなどを提供する昭和風食堂の設置。船に関するホビーショップでウォーターラインシリーズやボトルシップなどの上級者向けのホビーを販売する。艦船関連書籍専門店。(九州鉄道記念館のバス・鉄道と対になる)

特別展・講演会等企画案
・琵琶演奏家 上原まり コンサート
 うえはら まり(琵琶奏者)筑前琵琶・旭会総師範・二世柴田旭堂の後継者として柴田旭艶という名を持つ。高校1年生のとき東京新聞主催邦楽コンクール琵琶部門に最年少で3位入賞。宝塚歌劇団へ入団後、『ベルサ イユのばら』のマリー・アントワネット役等でトップスターとして活躍。その後、琵琶演奏家としてデビュー。『平家物語』『中世女人抄』『源氏物語』等、自身の作曲による 作品を発表。03年12月、「平成15年度文化庁長官表彰」を授与された。
・櫻井陽子 講演会
 熊本大学教育学部助教授(現職かどうかは未確認)。平家物語に関する著作や監修多数
・高松平家物語歴史館協賛 平家物語蝋人形展
 平家物語の名場面を蝋人形で再現していることで有名な高松平家物語歴史館から一部蝋人形の貸与を受けて展示会を行う。
・平家物語落人の里伝承展

・・・ただ展示は「平家物語」が著名なので望ましいとしても、企画物は大河ドラマの関係で「義経記」中心がいいかも。


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